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競プロや非競技プロのやったことを書いています.

AtCoder水色になりました!

色変記事のいつもの画像からです. f:id:ntk_ta01:20201012214615p:plainf:id:ntk_ta01:20201012214627p:plainf:id:ntk_ta01:20201012214635p:plainf:id:ntk_ta01:20201012214643p:plainf:id:ntk_ta01:20201012214650p:plainf:id:ntk_ta01:20201012214656p:plain

水色を目指している人が読んでくれることを考えて,オススメの精進方法などを多く書いています.

一番読んでくれるのはTwitterのフォロワーの方々だと思っていて,自分のこれまでの苦労や今後の目標についても書いています.興味のあるところだけでも,読んでもらえたら嬉しいです.

AtCoder緑の振り返り

緑の時期、9か月!今年の1月にAtCoder緑になりました.そこから競プロerと繋がるためにTwitterを始め,精進してきました.

していたこと

コンテストに出る

ABC級は必ず出るようにしていました.ARC級企業コンやAGCは出ていません.PAST無料回やヒューリスティックスコン,日本橋ハーフマラソンやChokudai Contest辺りには出ていました.やっぱりコンテストに出るのが一番の精進です.AGCなどは,対象が自分向けでないと感じて出るのをやめていました(それこそAGCはRated対象が1200~に途中で変わりましたし).

またCodeForcesTopCoder SRM,yukicoderなんかにもときどき参加していました.こどふぉのレートの増減に慣れると,AtCoderのレートの増減は小さく感じるようになったりならなかったりします.

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バチャ

たくさんバチャをしました.時期によって,やってるバチャが移り変わりました.

  • 2月から5月 あさかつ よるかつ

AtCoder Problemsで開催されている(されていた)あさかつとよるかつに取り組んでいました(僕は主催者ではありません).このぐらいの時期は生活習慣がすごいよくて,毎日朝7時半からバチャをしていました.よるかつは途中から始まったのですが,毎日両方に取り組んでいる時期がありました.生活習慣の鬼か?今は厳しい…

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2月頭はあさかつの参加者が4人くらいだったのですが,少しずつ参加者が増えていって,一番多いときは100人近くいました.バチャによく参加している人(特にレートが近い人など)を意識しながら,とても楽しく精進をしていました.バチャ参加者をフォローしていたらTwitterのFFも増え,競プロerとの繋がりも増えていました(ありがたかったです).

あさかつのおかげで,緑になる前よりもだいぶ早く簡単な問題が解けるようになりました.またあさかつで解けずに一度解説ACした問題が,しばらくすると再びあさかつ出題されることがあって,それを解けたりすると成長を感じていました.この頃はレートも単調増加だったので,楽しさしかありませんでした.

  • 7月末と,8月末くらいから最近 こどふぉバチャ

Twitterでこどふぉバチャの募集を見て,僕も参加し始めました.数人で毎日やっているところにときどき参加する感じでしたが,初見の問題をバチャ形式で解くことで実力の伸びを感じてました. あとTwitterを見返したら4月あたりもちまちまこどふぉバチャをしていました.

こどふぉ,最初使い始めるまで未知のものという感じがして近寄りがたかったんですが,最近は仲良くなれた気がします(雰囲気をつかんだということです).

○○埋め

緑diffや300点以下を埋めていました.埋めるぞ!という気持ちになっている期間はコレに集中できるのでいいですね.

きつかったとき

ABC166からABC170のレート単調減少streak

5回のコンテストでレートが109下がっていた時期です.(ん、こどふぉの1回の減少より少ないのでは?)

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茶パフォの回はどちらも茶diffを落とした回です.

レートが落ちているところにさらに茶パフォを出したときは精進のやる気も出ず,AtCoder ProblemsのHeatmapも色がついていません.

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Twitterを見返したら,そういえばこんな感じだったなあと思い出します.

こういうときは,いったん休憩するのもアリだと思います.

ただコンテストには出続けました.すると,ABC171で早解き5完青パフォを出せたのでメンタルが回復しました.

そうしてまた精進をし始めたんですよね.7月末に300点以下を埋めたりTopCoderSRMで青になれたり,その後もそれなりに調子がいいつもりでした.しかし…

ABC174での2完

レートも53持っていかれて,このときが一番メンタルもきつかったです.

この時期になると,春ぐらいに一緒にバチャをしていた多くの人たちはみんな色変をしていました.後から始めた人に抜かれることも頻繁にありました.

水色になれたとき

それでも何かトピックを決めて(bit DP をやるとか)勉強したり,こどふぉバチャに参加したりと精進をしていました.Highest-100でも気にしないことが大切です(後に書きますがTERRYさんの記事を読んで,9月くらいにはそれ以前と心構えが変わったりしていました).

そうして精進してコンテストに出ていたら,ARC104で自身の最高パフォが出て,一気にHighestまで来ました.

今度こそ,水色になる!!!そう決めて10月の頭は気合を入れて精進をし,ARC105でなんとか,なんとか水色になることができました.

頑張れたのは応援してくれたフォロワーの方や,バチャを一緒にしているフォロワーの方のおかげです.本当にありがとうございました.ここでまたレート-50などをしていたら,戻ってこれるかわからなかったです(最後のARCで早解きに失敗していたらあり得た数値).ここで水色になれてよかったです…….

この後は,精進方針の参考,メンタルの管理やモチベの維持に役立った色変記事を紹介したり,こどふぉバチャのやり方などを書いていきます.

オススメ色変記事

やったこと,のところが簡潔です.これをやると水色になれると思います.いや,精選100問をすべてやった上で400点以下を埋めDiv. 3をすべてやる,はすごすぎて参考にならないかもしれませんが…(特に400以下を埋めるが本当にすごいです,300以下を埋めたときに実感しました).でもここらへんをやるといいんだろうな~ということがまとまっているので参考にするといいと思います.Div. 3バチャはとてもいいです(やり方は下の方に書いておきます).

精進については,色変記事ではないですが競プロフレンズさんの記事も読んで自分なりの精進方針を決めるといいと思います.僕は解説ACもそこそこ、写経ACもときどきします.解き直しのような復習はバチャが中心です.pitsuさんの色変記事は緑のときと青のときもすぐ見られるので,そちらもオススメです.

参考になることがたくさん書いてあるのですが,中でも心構えのところがすごいタメになります.僕はなりました.コンテストとレートへの向き合い方が変わります.

バチャのススメ

バーチャルコンテスト(略して,バチャ)をするという精進方法があります.模擬コンテストをすることです.緑直前の時期も大学の同期とよくやっていました.が,緑になってからはその数倍くらいたくさんバチャをやりました.とても好きな精進方法です.初めに断っておくと,人間には向き不向きがあるのでバチャが好みの精進方法でない人もいます.そうだとしても自分なりの精進方法を見つければいいと思います.

ただ僕はバチャ精進がレートにだいぶ貢献しました.ここではバチャの利点や,CodeForcesでのバチャのやり方を書いておきたいと思います.

バチャの利点:フォロワーとの繋がりができる

競プロは個人でやることがほとんどです.ABCだけ参加している,過去問を淡々と埋めている,のような状況だとあまり他の競プロerと交流する機会はありません.しかしバチャに参加すると,その機会が生まれます.バチャの順位表でよく見る人を意識したり,結果をツイートし合ったり,こどふぉならフレンド登録もし合うなどの機会です.僕も2月くらいに他の競プロerの開催するバチャに初めて参加しましたが,そこから交流する人が増えていきました.

バチャの紹介:定期的に開催されているバチャ

ここで紹介するのは2020/10/14時点で開催されているフォロワー主催のバチャです.他にも建っているバチャはAtCocder Problemsで確認できますし,自分でAtCoder Problemsでバチャを建ててもいいと思います(建て方を知りたい人は,AtCoder Problems の使い方,という僕の記事などを読んでみてください).人を集めたいなら定期的に開催して,それこそTwitterで並走者を募集するといいです.

  • くじかつ1

AtCoder Problemsで開催されています.毎日21:00 - 22:40.NORMALとANOTHERがあって,それぞれ問題の難易度傾斜が違います.詳しくは,Q&Aを見るといいです.TERRYさん主催です.

  • あさかつ2

AtCoder Problemsで開催されています.毎日07:30 - 08:30.難易度傾斜はよるかつNORMALと同じです.タキガワくん主催です.

  • こどふぉバチャ

Twitterでここ1,2か月頻繁に開催されているDiv. 3,Div. 2バチャです.コンテストがない日の20:00~や21:00~に開催されています.えすえふさん主催です.募集ツイートは毎日お昼ごろに見かけます.Twitterで”Div.2 バチャ”と検索すると出てくると思います.

  • Morningforces

Twitterハッシュタグ#Morningforcesでバチャ募集や解法ツイートを見ることができます.毎朝07:30~に開催されています.タイヨウさん主催です.僕はまだ未参加ですが,いずれ参加したい….

人が建てているバチャに参加するのは,すでに述べたように競プロerとのつながりができます.ぜひそこからフォローしに行ってもいいです.さらに解法ツイートや解法記事を書いてくれる方もいることがあり,複数人でのバチャは本当にオススメです(いつも解法ツイートをしてくれる方に感謝しています).

こどふぉバチャのやり方と役立ちサイト

CodeForces(こどふぉ、とここでは略します)というコンテストサイトがあります.ここではどんなコンテストサイトかは詳しく説明しません(気になる人はココとかを見てください).何回か言及していますが,こどふぉのDiv. 3バチャは非常にオススメです.アカウントを作成したらContestsからCodeforces Round #677(Div. 3)などと好きな回を選んでコンテストページを開きましょう.上で紹介したこどふぉバチャに参加したい場合は,募集ツイートにある回を選べばいいです.

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コンテストページが開けたら,ページ右側のVirtual participationのところにあるStart virtual contestを押しましょう.すぐには始まらないので安心してください.

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開始したい時間を選んで,Register for virtual participationを押します.これで指定時間からバチャを開始できます!誰か一緒にやりたい人がいる場合は,事前にフレンド登録しておきましょう.

HOMEやTOPのページにおいて,ちょっと下にスクロールするとFind userという欄があります.ここからフレンド登録したい相手のアカウント名を検索して,出てきたページの相手の名前の隣にある星マークを押せばフレンド登録完了です.

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これでバチャ中にSTANDINGSのFRIEND STANDINGSから,フレンドがいる順位表を見ることができます.ぜひこの機能を使って,多くの人と並走することをオススメします.ぜひ,僕ともバチャをしましょう.

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また,こどふぉバチャをやるにあたって,便利なサイトを二つ紹介しておきます.

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バチャの結果のみからレート変動を記録できるサイトです.やっぱりレートがつくと楽しいです.バチャのみなのでかなり気楽に見れます.

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取り組んだコンテストなどがわかります.オススメの機能は,Usernamesのところに複数人のアカウント名を入れることで,対象の人たちがやってない回のコンテストを探せるものです.

解説ツイート、記事執筆のススメ

僕は7月くらいから解いた問題や参加したコンテストについて,ちょくちょく記事を書いていました.記事を書く一番の目的は,解いた問題の整理をすることです.解いた問題を復習し,次に解く問題に活かせることをたくさん吸収できると,競プロで強くなれると考えています.記事まで行かなくても,問題を解いた後に解法ツイートをする,などというのもいいと思います.ただ別に必ずしも記事を書かなくても,解説を読んだりしばらくしてから解き直したりすれば十分な人もいると思います.

しかし他にも記事を書く利点はあって,

  • その問題をより記憶できる

記事を書いた問題は,書いていない問題よりも記憶に残りやすいです.これは記事を書いた問題に似た問題が出たら,役に立つことです.

  • 読んでくれた人から,よりよい解法を教えてもらえる/誤りを指摘してもらえる

これは読んでもらう機会があって成り立つことですが,ときどきあります.よりよい解法を教えてもらっても,誤りを指摘してもらっても,どちらでもそれを学べば自分の実力は上がります.

あと自身のためではないですが,将来同じ問題を解いてわからなかった競プロerのために記事を書いてもいいと思います.自身がつまづいた点を,同じ道を歩く人がつまづかないと嬉しいです(こういうモチベーションで環境構築記事を書いていたりします).

また解法記事だけでなく,読んでいる方が色変したら色変記事をぜひ書いてほしいです.読みに行きます(紹介を途中でしたぐらいですから,この記事を書くにあたってもいろんな方の色変記事を読み返したんですが,いろんなことが書いてあってとても面白いです.オススメはたくさんあるのですが,scolさん,テルさん,chacoderさん,kyaさんの記事あたりは特にオススメです).

今後の目標

まず,開発をしたいです.例えばAtCoder ProblemsにContributeするとかですね.やりたいって気持ちはずっとあるんですが,なかなか手を出せていません.来年はインターンに行けるように非競技プログラミングの実力も欲しいです.

競プロは?と言うと,AtCoder青!が果てしなく遠く感じます.しかしコンテストに参加したり気になるアルゴリズムを学んだりしつつ,まったりと1400を目指したいです(これも結構高い目標だと思っています)3. またヒューリスティックスコンテストにかなり興味があります.次の開催がいつかわからないですが,それに備える意味でも焼きなまし法などに慣れ親しみたいです.これは大学の研究がそういう感じっていうのも関連しているためですね.研究も楽しいので時間を割きたいんですが,最近は競プロばかりしていました.

Div.3 バチャをしよう!って話をこの記事で書いたのですから,それもやりたいです……あれ?結局競プロばかりしていないか?

というわけで,フォロワーの方はこれからもぜひぜひよろしくお願いします.よくやりとりする方なんかは特にこれからも仲良くしてください.

こんな長い記事を最後まで読んでくださって,ありがとうございました.


  1. あさかつに対してよるかつじゃないのか?と思いませんか.そうです,くじかつの前にはよるかつコンテストがありました.みはいるさん主催でした.

  2. あさかつには強い思い入れがあります.あさかつがあったからここまで来れました.初期はタキガワくんとポリーナくん,あとしふとさんや凸守さん,定秋さんがいましたね.それからぷちくんが参加していると,かわらさんやotamayさんが来て…そこからはドンドン人が増えていきました.懐かしいです.今見返すと,あの人がこのときにもいたのか…!みたいな驚きがあって面白いです.ちなみに他にも思い入れがあるバチャと言えば凸守さんの早解き大会ですね。楽しかったです。画像はあさかつ初参加のときのものです.f:id:ntk_ta01:20201015215007p:plain

  3. AtCoderの段位?で言うと,3級ですか?どこに段位の定義が載ってるかわからないので自信がないですが….レートグラフの軸に段位も欲しいです!